読みもの

しゃべってないで書いたら日記

2018年06月29日

「モノ忘れ」目撃者のりちゃんふたたび

よくもの忘れをする。年々ひどくなっているような昔から変わらないような。モノ忘れと言おうかなんと言おうか、ついこの間、仕事に行くのに急いでいて車に乗り込んで発進させてから、「眼鏡忘れた!」と思って、わざわざ車を路肩に止めて家に駆け戻りあちこち眼鏡を探し回ってハッとなった。しっかりとかけているのだった。頭の上に乗せていたわけではなく、しっかりとかけていたのになんで「眼鏡忘れた」と思ったのか謎である。

さすがに自分で驚いて、いつまでも覚えているモノ忘れは、2つ。どちらももう10年くらい前のことだ。

1つ目は当時の職場でのこと。仕事が終わって帰ろうと、自分の自転車を探すのだけど見つからない。当時の職場は大学で構内は何しろ広い。あちこちに自転車置き場がある。どこに停めたか全然覚えていなかった・・・、1時間あまりも探したが無い。「あ〜取られたんやわ」、へとへとになって警備員さんのところに行って「自転車がない」と言った。「もう見つかりませんよね〜」としょんぼりしながら盗難届けを書いてバスで帰宅したら、家の前に自転車!その日は乗っていかなかったのだった。完全に忘れていた。1時間の徒労を思った。「大丈夫か私」と思った。強烈だ。

もう1つある。同じ頃だ。のりちゃんが手土産に立派な南瓜を持って家に遊びに来てくれた。本当に大きな南瓜だった。「わー」と喜びながらキッチンのカウンターに置かせてもらった。数時間お茶を飲みながらおしゃべりして「そろそろ帰るわ」と席を立つのりちゃんを見送りながらカウンターの上の南瓜が目に入った。南瓜をポンポン叩きながらのりちゃんに「貰いもんやけど半分どう?」というと、目が点の顔でのりちゃんが言った。「誰に貰うたんや?」

南瓜事件はその後、行きつけの美容院で話したら爆笑され、数ヶ月後に散髪に行った時、「この頃、物忘れがひどいというお客さんには井崎さんの南瓜の話をするようにしてるねん、ほんならみんな安心して帰らはるわ、もう都市伝説やなあ」と言われた。

今後これを上回るようなのをしでかすのだろか。