読みもの

しゃべってないで書いたら日記〜店主の身に起きたことそのまんま日記〜

2017年09月05日

「目撃者のりちゃん (その1)」

 

美味しいケーキでおなじみ、アネモネのノリちゃんとのご縁はかれこれ27年くらいになる。20数年前のこと、ノリちゃんが結婚して最初に住むことになった賃貸マンションの見学に行った。まだノリちゃんもお引越し前だった。

そこは畑に囲まれていてテラスの下は芝生でとってもいい感じで、「ええなええな〜、私もここに住みたいわ」と10回ぐらい言ったら、1ヶ月後になんとノリちゃんちのお隣が空いた。それで本当に隣に引っ越した。ノリちゃんは「言うてたら隣が空くなんて・・・なんか怖い」「ほんまに引っ越してくんの?」と不気味がっていた。

そのマンションはお家賃が78000円だったのだけど、近くに住んでらっしゃる大家さんのお家に手払いをしに行くという長閑な関係で、毎月ノリちゃんと連れ立ってお支払いに行っていた。何年もそのようにしてきた何年めかのある日のこと、日もとっぷりと暮れた中をノリちゃんと一緒にお家賃をお支払いに行った。大きな農家さんでもある大家さんのお家の重い玄関の引き戸が開いて、黄色い街灯の下、「ご苦労さんです」と出てこられた大家さんの手に私は1万円ぽっきりを手渡して、「すみません、大きくて。お釣りなんですけど」と言った。大家さんはおばあさんなのだけれど、短く「は」とおっしゃった。それでもう一度、「すみません、お釣りで」と言った。ノリちゃんが横で「あっちゃん」と言った。それでももう一度「大きくてすみません」と言う私。大家さんが「え」と言って、ノリちゃんが「あっちゃん!」と言って、そこでようやく気がついた。78000円を7800円と勘違いして1万円をお渡しして「大きくてすみません」と言っていたのだった・・・。何年もずっとちゃんと78000円お支払いしていたのになんでそんなことになったのか?さっぱりわからない。その時以降、家賃って高いな〜!と思うようになってしまった。そのマンションには6年くらい住んだ。

目撃者ノリちゃんはまだまだ続く。